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トラウマを催眠療法で改善

トラウマという言葉は、日常でよく使うのではないでしょうか。飲もうと思ったお茶の中に虫が浮いていてトラウマになり、それ以降お茶が飲めない。車の事故にあってから車がトラウマになり、車道を歩いていると不安で仕方がない。

大震災が起こり、人の死や建物の崩壊に直面しトラウマとなって生きているのが不安で仕方がない。トラウマと一言で簡単に済ませない状態に発展する可能性がいつだって潜んでいるのです。

 

では、トラウマを根幹的に改善するにはどうしたらいいのでしょうか。今回はトラウマと催眠療法についてお話したいと思います。

そもそもトラウマとはなに?

トラウマとはもともと傷を意味するギリシャ語です。

 

フロイトは強い衝撃的な出来事が精神的にショックを与え心に傷を残すことをトラウマと表現しました。それ以降トラウマは心的外傷という意味として広まっていきました。

 

トラウマは階段から落ちたなど、日常で発生するありふれたものから交通事故、戦争体験、レイプ、虐待や地震などの自然災害、本人の記憶に全くないようなストレスからなど、引き起こす要因は様々です。

 

トラウマを放置していると、精神的なショックやトラウマが原因で心的外傷後ストレス障害(PTSD)が発症してしまう場合があります。

 

人間は思い込みの強い生き物です。社会的なルールや家庭環境などによっていつの間にか刷り込まれている考え方にとらわれてしまい、トラウマに対する恐怖や不安はこういうものであると思い込んでしまいます。

 

そうなると本当に自分が怖い、不安だと思う感情を押さえつけます。トラウマは癒えない心の傷として残り、日常生活に支障をきたすのです。

トラウマを改善する4つの方法

トラウマの改善方法は全部で5つあります。それぞれ、メリット、デメリットがありますのでしっかりと読んでいただくと、どの改善方法が一番最適なのかがわかるようになります。ひとり、ひとり、向き、不向きがあるので最後まで読んでいただくと、お力になれると思います。

 

①認知行動療法

認知療法・認知行動療法は、心理カウンセラーのサポートの元、辛くなったことをひとつ、ひとつ、立ち止まりながらその時の自分の感情や行った行動を振り返っていきます。

 

そして、新しい思考や適切な対処の方法をしることで改善をすることができるようになります。新しい柔軟な思考を手に入れることによって、もっと自分らしく生きることができるようになります。

②認知処理療法

認知処理療法とは、PTSDの改善を目的とした認知行動療法のことです。

例えば、性的被害、いじめ、DV、そのほかのトラウマにも有効だとされています。この療法を受けるとトラウマに生じた罪悪感や、認知の変化を緩和させることができます。

③薬物療法

薬物療法として3つの薬が代表的だと言われています。精神科や心療内科に通院をすると多くのお薬を出されている場合があります。自分の中で、少しでも今の薬が合わないと感じたら先生に聞いてみることを強くおすすめします。そすると、必要最低限のお薬のみ出してもらうことができますよ。

 

1.抗うつ薬

利用目的

脳の神経伝達物質(セロトニンやノルアドレナリンなど)の減少をすることで、心穏やかに過ごせるようになるというものです。

 

2.抗不安薬

脳内の活動を穏やかにしてくれます。強い不安感や緊張感を和らげてくれるものです。その一方で、本来持っている思考回路を奪うことにもなりますし、非常に依存性の高いお薬とも言われています。

 

 

3.気分安定薬

気分の波を小さくしてくれるものです。衝動性を抑えるのに有効とされており双極性障害によく利用されています。

 

症状を抑えるために様々な薬がありますよね。しかし、お薬はあくまでも症状を抑えることを目的としています。突発的な行動を抑えるためには有効かもしれませんが、副作用による体のだるさ、思考力の低下を招きます。

 

薬はあくまでも、トラウマによって不眠や強い不安感、うつ状態などを改善しますが、和らげるだけでトラウマそのものの治療ではありません。

可能なら、心理療法を受けて根底にある心の傷を癒していくことが重要だと思いますよ。

④催眠心理療法

催眠療法はヒプノセラピーと同じですのでまず先にお伝えをします。

催眠療法では、ゆっくりと呼吸をしながら脳内を通常よりもリラックスした状態にします。そうすることで、私たちの意思決定をしている無意識(自覚できない意識)に直接トラウマを改善するためのアプローチを行います。

 

そこで、トラウマとなっている記憶の鮮明さを緩和させていきます。さらには、実際にトラウマを乗り越えた時の状況や自分の姿をイメージすることで、トラウマを乗り越えていくことに繋げていきます。

 

また、自分では自覚できない症状というものもありますよね。例えば、なぜかわからないけれど、電車に乗るのが怖い、泳ぐことが怖い、という場合にも催眠療法は有効とされています。

 

実は、トラウマは本人の記憶にない、意思とは関係なく存在する場合もあります。その場合、無意識に働きかけ原因を探る催眠療法はうってつけの改善方法にも有効だとされています。

 

まとめ

トラウマは日常に潜んでいます。それは自分だけの力では対処することはできません。こんな程度で悩んでいるなんて私は弱い人間だと悩むだけで誰にも相談できない。そんな人は多いと思います。

 

しかし、トラウマは主観的にどう不安や恐怖を感じるかの問題です。薬物療法はトラウマによって引き起こされる症状を和らげますが、根底の解決には繋がりません。

 

なので、催眠療法によって不安や恐怖を洗い出し、それは怖くない、大丈夫だと脳に刷り込ませ、根幹から改善をすることで本来の姿をとりもどし、今よりも生きやすくなりますよ。