ヒプノセラピーと聞くと、少しうさんくさいイメージがあります。それはテレビで植え付けられたイメージなのですが、本来ヒプノセラピーとは催眠をかけることによってその人の心の奥底にある問題を探って改善する方法です。
ヒプノセラピーのやり方とはどんなものなのか。その方法は自分にも試せるのか。今回はヒプノセラピーとその方法についてお話します。
ヒプノセラピーとは?
ヒプノセラピー(催眠療法)とは、「催眠」と呼ばれるトランス状態を利用して潜在意識に働きかけ、その中に眠る心理的な問題を改善する方法です。
催眠は1955年に英国医師会、1958年に米国医師会に有効な治療法として認められ、米国心理学会や米国歯科医師会にも認められています。
催眠は医療だけでなく、スポーツやアート、教育訓練、ビジネス、テレビなどのエンターテイメントの領域などでも利用されています。
・びんぼうゆすりなどの習慣や癖の改善や除去
・悩みの解消
・性格改善
・思い込みの除去、改善
・能力開発、自己変革、自己探求
・対人関係の改善
・ストレスや痛みのコントロール
・嫌な感情、感覚からの解放
催眠は人間にとってまだまだ未知数な領域です。催眠療法を受けた人の中にはすごく気持ちよくて宇宙と繋がったような感覚がした。今までわだかまっていたものがすとんと落ちたと感動する人もいるようです。
そういった人の中で今度は自分が他の人を癒してあげたいと思いヒプノセラピーを勉強する場合も多いです。
ヒプノセラピーの方法
ヒプノセラピーの方法を簡単に説明します。
①脳と体を最大限にリラックスさせる
お風呂に入っているイメージや、広大な草原に寝転がるイメージなど、リラックスできるイメージを浮かべてもらいます。深呼吸をゆっくりと繰り返し、催眠を受け入れる状態になります。
②トランス状態にして潜在意識に働きかける
催眠をかけ、潜在意識へと潜っていきます。優しく声をかけながらゆっくりと原因を探ります。
③原因がわかれば、それを改善するためにヒプノセラピー(催眠療法)を行います。
ヒプノセラピーには3つの種類があります
①イメージセラピー
人間の脳と心は強くイメージさせられたものに対して現実化しようとする働きを見せます。それを利用し、視覚や聴覚などの5感に成功するイメージを潜在意識に植え付けます。
すると悪いイメージが良いイメージにすり替わり、イメージの中で成功体験をするのです。
恐怖症の治療や、プロの運動選手のメンタル強化などに効果があります。
②暗示療法
催眠状態や睡眠状態では、人は心身共にリラックスしていて潜在意識が優位になっています。潜在意識は思考よりも感情やイメージが豊富です。
この潜在意識に暗示の言葉を繰り返し繰り返しかけ、それを現実のこととして思い込ませます。
③退行セラピー
催眠で自分自身の記憶を遡ります。再び同じシーンを再体験することで傷ついた意識や抑圧された感情の原因を探り、それを開放していくことで肯定感を取り戻し、わだかまりを解決します。
しかし、この方法はかえって心の傷を悪化させる場合もあるので、信頼できる療法士に依頼する必要があります。また、今記憶を呼び起こしても大丈夫だという状況と覚悟も必要でしょう。
催眠状態から目を覚ます方法
④潜在意識から徐々に意識を浮上させ、催眠を解く
催眠が解けると、目が覚めたようなスッキリ感を覚えるといいます。
仕事の疲れやストレスを少し発散させたいと思っているのなら、自己催眠療法をオススメします。
①ゆったりした衣服に着替え、ベッドに寝転がり最大限にリラックス
②草原に寝転がるイメージやお風呂に入っているイメージを受かべる
③目を閉じて深呼吸を繰り返し、今は誰にも邪魔されない自分だけの時間という喜びの感覚を感じる
④足のつま先に意識を集中させては力を抜きます
⑤続いて足の甲、足首と徐々に上へと伸ばしていき、頭のてっぺんまで行ったら全身の力を抜く
⑥全身の力が抜けているのを感じ取り、10を逆から数えて意識をゆっくり戻す
毎日続ければストレスもたまることなく、お肌もツヤツヤになるかもしれません。ぜひやってみてください。
まとめ
ヒプノセラピーのやり方はまず心身ともにリラックスして、セラピストに心を開放してもいいという信頼感が大事です。
脳や心が拒否していては催眠はかからないからです。なので、カウンセリング時に優しく、かつ軸のぶれないヒアリングをするセラピストなら安心して心を開いてくれるかもしれません。
自分もヒプノセラピーを勉強したいと思った方はぜひヒプノセラピストを目指してみてください。あなたのヒプノセラピーのやり方が、悩める人の心を改善するかもしれません。