人前で話すのが苦手、犬が苦手、会社の上司が苦手、本を読むのが苦手。一度そう思い込んでしまうと苦手意識は中々克服できませんよね。
犬を見て可愛いと思う、でもどうしても苦手で受け付けれない。一体何があって自分は苦手になったのだろう。自分でも意識できていない経験によって苦手意識が作られているのかもしれません。
できれば苦手意識を克服して、できる自分になりたい。そうなるためにはどうしたらいいのか、今回は催眠療法と苦手意識についてお話します。
苦手意識は思い込み?
苦手意識とは、生まれてきて今まで積み重ねてきた経験や感情から生まれるものです。その経験が嫌だった、怖かったなどの記憶が嫌な場面と紐づけられ、本人も自覚していない無意識の部分に根深く残ります。
一度苦手だ、と思ってしまうとその意識は中々取り除くことは困難で、どうしてもその事を避けようと動いてしまいます。
苦手な事は置いておいて、得意な事を伸ばしてカバーすればいいじゃないかと思われるかもしれませんが、それはその場しのぎです。
例えば中学校で自分をいじめてくる苦手な子がいたとします。
その子とは卒業してお別れですが、その後高校、大学、会社、アルバイト先などで似たようなタイプの人がいれば必ずあなたの苦手意識は作動します。
もしその苦手な人が先輩だった場合、その人に仕事を教えてもらっても内容が頭に入ってこず、なんて使えない後輩だと罵られると更に苦手意識は悪化していく一方です。
苦手意識は足枷です。普通ならスムーズにいくはずなのに苦手意識のせいで何度も戸惑ったり、やり直しをしなければいけなくなります。どんなに得意な事でカバーをしても結局はやり直しとなると二度手間になるし、苦手意識は更に強くなります。
苦手と感じた意識と嫌な記憶が脳に紐づけされて残り、目にしただけでもやりたくないと避けようとする。苦手意識とは、苦手なものから自分を守ろうと無意識が作り出した防御方法です。その防御方法を解除し、克服するのはとても困難だと言えるでしょう。
催眠療法で苦手意識を書き換えることができる
催眠療法とは、脳を最大限にリラックスさせてから催眠をかけ、潜在意識と呼ばれる部分に作用し、内なる自分との対話によって問題の根っこの部分から改善しようとする方法です。
潜在意識とは無意識であり、生まれてから今までの価値観や経験によって成り立っています。普段意識できない部分であり、意識の95%を占めると言われています。
苦手意識の根っこの部分は、この潜在意識の中に潜んでいます。
例えば犬が苦手な女性がいたとします。彼女を催眠状態にして、普段無意識に眠っている内なる自分と催眠療法士が対話します。
「何故犬が怖いのでしょうか」
「昔犬に噛まれたからです」
「また噛まれたら怖いからですか?」
「はい、怖いです」
「犬をかわいいとは思ったりしませんか?」
「します、でも怖いって思う気持ちが強いです」
「どうして可愛いと思うんでしょうか?」
「祖母の家に遊びに行って、そこの犬がすごく人懐っこくてかわいくて」
「その犬は噛みませんでしたか?」
「噛みませんでした、すごく可愛かったです」
犬に噛まれた経験から苦手意識を持っていますが、祖母の犬のイメージを強く持たせ、犬は怖くない、可愛いと脳に思い込ませます。
これを何度か繰り返すと、以前のように犬が苦手で怖いという気持ちはほとんどなくなっているはずです。
まとめ
得意な事を伸ばすのは大変すばらしいことです。しかし、苦手なものをいつまでも苦手と避けていては成長もできないし、いつか行き止まりになってしまいます。
その壁を打ち破るためにも、何故それに対して苦手意識を持ってしまったのかを突き止め、改善の方向へ導く催眠療法をおすすめします。
苦手意識を克服したいと思っている方はぜひ催眠療法の選択肢を選んでみてください。