近年注目されている催眠療法(ヒプノセラピー)ですが、似た言葉で「催眠術」があります。
どちらも「催眠」という言葉を使っているので、混同する人は多いです。
しかし、両者は全く別の存在なのでよく理解しておくとより効果を有効的に感じることができます。
そこで、催眠療法(ヒプノセラピー)と催眠術の違いについてお伝えします。
催眠術と催眠療法の違いはなに?
催眠療法(ヒプノセラピー)と催眠術は、言葉は似ていますが違いがあります。
そもそも、催眠=なんでも自分の意のままにできる、というイメージは払拭させましょう。まずは、催眠療法と催眠術の違いについてみていきます。
催眠術とは?
催眠術、というのは相手に対して暗示をかけてマインドコントロールし、今まで白と言っていたことを黒と言い換えさせるような方法です。
多くの人が催眠に対して、催眠術のイメージを持っているので、自分の思い通りにするために催眠は必要なのだと感じられています。
実際に相手の気持ちや行動をコントロールしているので、なんとなく怖いものと思っている人も多いです。
催眠術も使い方によってはネガティブなものではなくて、
例えば恋愛に対して勇気を出せなかった人は「うまくいくから積極的になりなさい」と催眠をかけることによって、普段ならありえないような積極性を持って相手と関わることができるかもしれません。
催眠術のほとんどが「強い思い込み」から成り立っているので、催眠術がかかりやすい人がいます。
相手に対して信頼していることや、思い込みが強い性格なども催眠術がかかりやすくなる秘訣です。
ただ、催眠術は自分の気持ちに自信を持つことはできても、病気の治療に役立てることはなかなか難しいといえます。
催眠療法とは
催眠術は非科学的な者だと認識されているのに対して、催眠療法(ヒプノセラピー)は科学的に有効な効果があると認識されています。
医療現場や大学の心理学科でも取り扱われていて、精神的な症状以外にも効果が期待できると考えられているのです。
催眠療法(ヒプノセラピー)は、患者が心の奥底で感じていること、本当の自分と向き合いながら、悩みの原因や根本的な不安点などを見つけていきます。
催眠状態の時も意識ははっきりしていて、セラピストが答絵を誘導していくのではなくて、催眠状態まで誘導した後は対話を続けながら、本人が糸口を見つけていくものです。
セラピーが終了した後は、振り返りを行なって悩んでいる症状の本当の原因やこれからの解決策について話し合うことができます。
催眠療法(ヒプノセラピー)は思い込みの感情ではなく、潜在意識に問いかける形なので自分の本当の気持ちを引き出してくれる方法だと思ってください。
セラピー中はとてもリラックスをする事ができます。
催眠術は娯楽、催眠療法は癒し
催眠状態の時の違い
よく、催眠術で相手を眠らせて暗示をかける、という方法を目にしますが、実際できるの?と思うかもしれません。
この点でも催眠療法(ヒプノセラピー)と催眠術には違いがあります。
催眠術の時の心の状態
催眠術の場合、暗示効果や思い込みがほとんどなので、その場で眠れるように誘導することは可能です。
かかりやすい人の場合、催眠術士の言葉を0から100まで真実になります。
ただ、全員が全員ではありませんし、催眠術にも相性があるので眠れない人もいるのです。
その場は眠ることができても、帰宅すればまた眠れなくなってしまった、という人も多いので、催眠術は一時的な睡眠に誘導できても、朝まですっきりといった効果を得たい場合はあまり効果を実感できないかもしれません。
催眠療法/ヒプノセラピーの時の状態
催眠療法(ヒプノセラピー)は、セラピーが終わった後も眠りの効果を感じられる人が多いことが特徴です。
セラピーの際は患者の潜在意識に働きかけ、心の中に入り込んでいるネガティブな感情をポジティブに変化させてくれます。
催眠療法(ヒプノセラピー)はあくまで自主性を重んじていて、自分の気持ちに素直になるための手助けをしてくれているのだと感じてください。
この時に交わされた暗示やリラックス効果は、催眠療法の方が圧倒的な効果があります。
セラピー中に潜在意識へ語りかけた暗示は、覚醒後自分の心の中で現実のものとなるので、信頼して眠りにつくことができるんです。
こうした違いがそれぞれあるので、一概にどちらがよくてどちらが悪いとも言い切れませんが、何か悩んでいる方は催眠療法(ヒプノセラピー)の方が効果を実感しやすいかもしれません。
まとめ
催眠療法(ヒプノセラピー)の催眠術の違いについてご紹介しました!
どのように導入していくのかについてもお伝えしましたが、催眠療法(ヒプノセラピー)と催眠術は根本の考え方が違うため、どちらが自分に合っているのかということはよく相談しながら検討して行く必要があります。