コップを持っていて手が震える、字を書いていて手が震える、人前に立つと手が震える。手の震えは日常の生活を贈るのにとても不便ですよね。
この手の震えは一体何故起こるのでしょうか、気になりますよね。手の震えは歳を取るごとに増えていき、60代では10人に1人、または20人に1人と言われていて、その過半数が遺伝によるものとされています。
本人が日常生活で不便だと感じているかどうかが治療の観点になります。手の震えはできれば治したいですよね、そこで今回は催眠療法と手の震えについてお話します。
手の震えには2種類あります
①本態性振戦
原因がはっきりせず、震えのみの症状が出ます。高齢になるほど激しくなっていき、字を書いたり、食事をするなどの動作によって起こります。
それほど緊張していないのに、筋肉を動かす交感神経が興奮し、必要以上に活発化してしまうのが原因だと考えられていています。最初は手の震えだけだったのが首を揺らしたり、声が震えたりすることもあります。
しかし、基本的に悪化することはなく命に関わることがないので、本人が日常生活を送るのに不便だと感じたら治療を受けてください。
本態性振戦の治療法として、β遮断薬が使われます。この薬は交感神経の興奮を抑え、手指や首への刺激が和らぎ、震えが弱まる効果があります。しかしこの薬はぜんそくやてんかんのある人には使用できません。その場合抗不安薬などで手の震えを軽減させます。
②それ以外
手の震えだけでなく、他の症状が現れるこのパターンは非常に危険です。
・パーキンソン病
→意識していない時に手が強く震える、動作が遅くなる、筋肉が強張る、手足が震える。
・甲状腺機能亢進(バセドウ病)
→甲状腺ホルモンを異常に作りすぎて手が細かく震える、暑くないのに汗をかく、人前で話すとドキドキと鼓動が激しくなる。
・脳梗塞
→大きな発作の前に手のしびれや震えが現れる時がある、脳梗塞の前触れかもしれません。
・脊髄小脳変性症
→歩行時のふらつき、手の震え、呂律が回らない
催眠療法で対応できる症状
本態性振戦の原因は交感神経の異常な高ぶりですが、これはストレスによって生じる可能性が高いです。
また、本人の記憶になく、震える原因に自覚がない場合もあります。そのような時に、催眠療法は効果的な力を発揮します。
催眠療法によって脳を最大限にリラックスさせ、人間が自覚できない無意識の領域である潜在意識に潜り込みます。
そして手の震えに繋がるストレスの原因を探ります。催眠をかかっている間、療法士は普段潜在意識にいる内なるあなたと対話し、原因を探ってストレスを発生させる嫌なイメージを良いイメージに塗り替えるよう印象ずけていきます。
やがてストレスに関する記憶は良いイメージに紐づけられ、それがストレスではなくなっていくでしょう。
まとめ
手の震えと侮って放置しておくと、他の怖い病気を同時に発症させている可能性もあります。
何かがおかしいなと思ったらすぐに病院へ行ってください。そうではなく、手の震えが止まらない、病院に行っても和らげることはできても止めることはできず辛い。人の目が身になって外に出られない。
そんな悩みを抱えている方はぜひ催眠療法を試してみてください。潜在意識の中からあなたすらわからない原因を探り、手の震えを改善してくれるでしょう。