催眠療法(ヒプノセラピー)と禁煙

催眠療法では、禁煙をすることができます。テレビではショー催眠術のイメージが強いかもしれません。
しかし、米国では既にセラピーとしても利用されています。この催眠療法は私たちが普段利用している「無意識」を利用して禁煙をしていきます。
潜在意識の力を利用すれば誰でも苦労せずに禁煙をすることができます。
なぜ、タバコを吸うのか?
絶対にやめよう!そう決意をしても辞めることができない理由。
それは、タバコの中に含まれているニコチンが依存症を引き起こすからです。
タバコを吸うことによって、ニコチンが快感を感じさせるドパミンを放出することによって、「ホッ」とさせます。
何かイライラした時に、タバコが落ち着く理由もそこにあります。
逆に、タバコの作用であるニコチンが分泌されなくなるとイライラしてしまうこともあります。
このイライラを抑えるために更にタバコを吸うことが離脱症状を招きます。この離脱症状は自分では止めようのない状態を招きます。
これが、タバコの依存症を招いているメカニズムです。
タバコを辞める方法
禁煙外来を利用する

タバコを辞める方法には、自力で改善をする方法もあれば、禁煙外来を利用するケースもあります。
禁煙外来は、様々な診療科目で対応をしています。
禁煙が痛いでの主な治療方法は、下記のような方法が取られます。
- ニコチン依存度に合わせた処方(状況によって貼り薬や飲み薬を処方します)
- 禁煙に対するアドバイス(禁煙を楽にできるためのコツをお伝えしたり、禁煙に対する想いや不安を聴取します。施設によっては専任の看護師がカウンセリングを行います)(e-ヘルスネットより抜粋)
基本的に、12回通うことになります。
その間に処方された薬やカウンセリングを受けることによって、徐々に喫煙回数を減少させていきます。
催眠療法で禁煙をする

催眠療法で、禁煙をすることができます。先ほど記載をしたように禁煙外来では、12週間に渡り薬を飲んだり、シールを貼るなどして禁煙をサポートします。
一方で催眠療法では、無意識に直接禁煙をすることができます。この無意識とは、私たちの日常生活を操っている意識のことです。
例えば、
何も考えずにいつものようにタバコに火をつけてしまう
ダメだと思っても吸ってしまう
これらは無意識が記憶したタバコの快楽を得ようとしていることで引き起こされます。
催眠療法では、この何気ない行動、習慣を改善することができます。
催眠療法で禁煙はできるの?
催眠療法で、禁煙をすることができます。実際に海外では、催眠療法は効果のあるものだと認定されています。
日本では精神医学と同様に薬でのアプローチが主流ですが海外では催眠療法や心理療法を利用して改善をしています。
催眠療法では、
「タバコは人生に欠かせないもの」というプログラミングが無意識にされていますが、催眠療法では潜在意識の書き換えをすることができます。
「このタバコ=人生に必要なもの」
という状態から、
「タバコ=必要ないもの」
というように変動をします。
万が一、タバコを吸いたくなった時には、
「深呼吸をしたくなる」と他のものに置き換えをすることで改善して行きます。
禁煙催眠療法の流れ
実際に行う禁煙をするための催眠療法についてです。
①初回ヒアリング
1日にどれぐらい吸っていて、いつからタバコを吸っているのか詳細なヒアリングを行います。
②暗示性のテスト
催眠療法は全ての人に適応する訳ではありません。実際にどれぐらい催眠療法の適応性があるのかをチェックします。
③催眠誘導
催眠療法を受けます
④必要であれば次回予約をしていただき終了です。
基本的に1回〜3回の催眠療法で終了をします。
人生の時間は限られています

コロナウィルスの情報見ていると、改めて健康の大切さや家族、命の尊さを目の当たりにしたと思います。
もしも、志村けんさんがタバコを吸わずに健康的な体だったら、きっと亡くなっていないかもしれません。
日頃の健康状態が、いざという時に自分を守ってくれるのか、そうではないのかの分かれ道です。
自分を守るということは、自分の周囲にいる人も同時に守るということ。
大切な一歩となることを願っています。